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ぽかぽか通信~川崎区地域保健福祉かわら版~

居住者同士の信頼関係が支える活動(セソール川崎京町ハイライズ)

マンションの中で見守り・助け合いの輪がひろがる

談話室や食事会など培ってきた活動に福祉協力員制度を新設

セソール川崎京町ハイライズ (川崎区京町2-24)
セソール川崎京町ハイライズ (川崎区京町2-24)
川崎区京町に位置する「セソール川崎京町ハイライズ」は、541戸、約1500人が居住し、70歳以上の高齢者が200人以上を占める大規模高層マンションです。昭和62年(1987年)の竣工直後に管理組合が設立され、すぐに自治会も組織されました。自治会加入率が約95%と非常に高く、住民参加のイベントやサークル活動も盛んです。自治会と管理組合が互いに協力し合い、高齢者の憩いと見守りの場となっている談話室、旬の野菜を使った食事会、敬老の日などのいろいろな高齢者福祉と見守り活動が行われています。新たに福祉協力員制度が始まりました。

平成28年(2016年)8月、セソール川崎京町ハイライズの談話室を訪問し、自治会会長 山田義孝さんにインタビューさせていただきました。また、談話室を利用されている管理組合顧問・前理事長 相川洋明さん、管理組合顧問・前副理事長 小池信弘さん、皆さんにお話をお聴きました。

見守り活動

山田義孝さん 自治会会長(中央)、相川洋明さん(右)、小池信弘さん(左)
山田義孝さん 自治会会長(中央)、相川洋明さん(右)、小池信弘さん(左)

自治会と管理組合が協力して活動

「高齢者対策などの活動を早く立ち上げた方が良いだろうと考え、平成15年(2003年)に管理組合をベースに始まりました」と管理組合顧問・前理事長 相川洋明さんから見守り活動の経緯をお聴きしました。当時、管理組合理事長だった相川さんのもと、お互いに助け合っていく、高齢化対策などを柱とする仕組みが立ち上がり、2年後には展示室を改装して談話室もオープンしました。立ち上げ当時、管理組合副理事長だった山田義孝さんは現在自治会会長を務め、自治会と管理組合はお互いに協力し合いながら高齢者福祉活動を行っています。

引きこもりを無くすことが目標

自治会会長 山田義孝さんは「引きこもりを無くすことが大きな目標」と語ります。どうしたら高齢者に出てきてもらえるだろうかということを日々考えているそうです。敬老の日には、70歳以上のお宅を訪問し、お祝い品の贈呈と様子の確認、困りごとをお聞きする活動が行われています。住民を対象にした日帰り旅行、サマーカーニバルなどのイベント、シニアコーラスや俳句の会といったサークル活動も行われ、高齢者の方にも参加を促しています。また、日頃の生活の中で日常と違うことがあれば知らせてもらうようにしているそうです。
談話室の歓談風景 和気あいあいとした会話が弾む。
談話室の歓談風景 和気あいあいとした会話が弾む。

談話室 高齢者の憩いと見守りの場

高齢者の憩いと見守りの場となっている談話室は、週2日、月曜日と金曜日の午後に60歳以上の高齢者が優先して利用する時間として開放されています。いつもは10人から12人が利用していますが、サークル活動後や食事会では部屋いっぱいに人々が訪れます。また、いつも来る人が顔を見せないと、電話をしたり、迎えに行ったりと安否確認の場にもなっています。
食事会 9月の献立の栗ご飯 (写真提供 セソール川崎京町ハイライズ自治会)
食事会 9月の献立の栗ご飯 (写真提供 セソール川崎京町ハイライズ自治会)
談話室で行われる60歳以上の方を対象にした季節の旬の野菜を使った食事会も好評です。タケノコや栗などは自治会会長と皆さんが収穫に出向き、皮をむき、手作りの食事が振る舞われます。1月鏡開き、3月ひな祭り、5月タケノコ、6月新ジャガ、9月栗ごはん、11月いも煮、12月クリスマスと高齢の居住者の楽しみになっています。

福祉協力員制度を立ち上げ

1か月ほど前に住民同士が助け合っていく「福祉協力員制度」が立ち上がりました。登録した居住者が、ゴミを運んだり、買い物を手伝ったり、家具を移動したりと、ちょっとした困りごとをお手伝いします。病気や高齢者になると実感できるのですが、軽いゴミ出しでさえ大変です。最初、何人が協力してくれるのか不安でしたが、10人が手をあげてくれました。お願いしたい、お手伝いをしたいという話を聞いています。

次の世代に活動を引き継ぐことが課題

これまで作り上げてきた活動を次の世代に引き継いでいくこと、きちんと守っていくことが課題です。若い世代、中堅の世代の自治会へ参加が不足しています。参加してもらえれば、思ったほど時間も取られず、活動の楽しさ、貢献することの意義が分かってもらえると思います。イベントや自治会へ気軽に参加して欲しいと声を掛けています。

「老人の最後のご奉公として考える会を作りたい」と管理組合前副理事長・顧問の小池信弘さんは話します。団塊の世代が後期高齢者になる将来を考えると、これまでの対応では間に合いません。行政からの支援も含め、今のうちにどうするべきかを考えていくべきだろう、マンションの枠を超えて地域という観点で見ていかないといけないと考えています。

談話室にこられた人たちの声

談話室にこられた皆さんから、お話をお聴きしました。

・談話室では顔見知りが増えて、いろいろなお話が弾みます。
・忘れていると、電話をもらったり、迎えにきてくれます。
・歩こう会の日帰り旅行では最後に必ず美味しいものを食べて楽しく過ごしています。
・俳句の会のサークルの活動の後は、たくさんの皆さんが立ち寄り、とても賑やかです。
・シルバーコーラスは50人も会員がいて、練習の後に談話室に集まり、話が続いています。
・サークルが20近くもあって、参加する機会がいろいろあります。
・食事会のタケノコやクリは自分達で収穫してきて、全て手作りです。

強い信頼関係が見守り活動に貢献

談話室でお茶と菓子のおもてなしを受けながら、お話をお聞きしました。山田自治会会長の「日頃の生活の中で日常と違うことがあれば知らせてもらうようにしています」という言葉に住民の皆さんとの強い信頼関係を感じました。管理組合と自治会が協力し合い、11年前から活用されている談話室、18年続く自主放送CATV、いろいろなイベントにサークル、植栽や清掃など様々な活動が行われています。これらの日々のコミュニティ活動が住民同士の親睦と融和につながり、率先して行動し"実行力のある仏さま"と慕われる山田自治会会長のもと、培われてきた高齢者対策がマンション全体の見守り活動として意識されていることを強く感じました。

2016/09/30