工業高校生座談会「いい会社って?」
2009年秋、夏のインターンシップを終えた後、向の岡工業高校の会議室に2年生の生徒と、先生が集まり、川崎市工業振興課がインタビューを行った。
生徒さんたちの声
男女6人にお聞きしました!
―楽しかったことは?
「同じ高校を卒業した人と話が出来たこと」
「会社の人が優しかった。お父さんぐらいの年齢の人が話しかけてくれた」
「回路を作って、テストして動いたとき」
―難しかったことは?
「遠かったから通勤が・・・。1時間以上かかる。」
「回路素材の切断。長さをそろえるのが大変だった」
―インターンシップの前と後で変わったことはあった?
「だるかったけど、実際作ると楽しくなった」
「マックのバイトとは全然緊張感が違う。社会人って、真剣なんだと思った」
「仕事の姿勢。熱心に、真剣にやっていたのを見たので・・・」
―後輩に一言!
「仕事に就くイメージができると思う。目上の人の対応とかもわかると思う。」
「一度はやってみて。だるいと思ってもやってみたら楽しいから。」
「就職するなら仕事にいきなり入るよりはインターンシップを一度やっておいたほうがいいんじゃないかな。上下関係とか、知ってから就職したほうがいいと思う。」
―いい会社ってどんな会社かな?
「明るい雰囲気」
「場所?」
「社会に貢献している会社・・・かな」
―給料や分野はもちろん、会社の雰囲気や場所も大事だと感じているようです。
先生たちの声
電気科・中田先生
―インターンシップで学んで欲しいことは?
「自分に自信をつけること」
「社会を知ること」
「コミュニケーション能力や協調性を高めてもらうこと」
「いろんな工場や企業を見て就職時に検討する材料にしてほしい」
―企業の方が持っている最近の高校生のイメージはどのようなものだと思いますか?
「素直、一生懸命、積極的」
「時間通りに来ない、だらしない」
―ものづくり人材に必要な資質は?
「楽しいと思うこと。製品を作る過程を楽しめる人」
「創造力がある人」
「学校では、興味の引き出し方を上手にしていこうと心がけています」
―企業で必要な資質を持ってもらうために、どのようなことをしていますか?
「職員みずから挨拶をする」
「話を聞かせる」
「はっきりしゃべること」
「全校集会などで話を聞く訓練をしています」
―よい企業とはどのようなものだと思いますか?
「安定感」
「育てようという気持ちのある企業」
「おとなしい子、元気な子、それぞれの資質に合った仕事をさせてくれる企業」
―生徒さんはインターンシップで何か変わりましたか?
「以前、やる気がなく、成績もふるわなかった子がエアコンの会社にインターンシップに行ってから成績も上がり資格も取ってよい企業に就職しました」
「自分のことを語れる経験ができたと思っています」
「外にほめられる体験をし、自信を持ったようです」
―中小企業のイメージはどのようなものでしょうか?
「企業規模にはこだわりはありません」
「高い技術力を持っている企業がある。新しい技術を開発し、大きい事業を成し遂げられるチャンスが多いと思う」
―向の岡工業高校では地域貢献活動をされているとか
「多摩川の清掃を全員参加でしています!」
「中学校のロボット技術指導や、親子教室など開催しています」
「生徒は地域で育てるものです。地域を大切にする人になってほしいと思っています」
―向の岡工業高校に行った生徒さんはどんな生徒さんになりますか?
「頭でっかちじゃない」
「人に感謝する」
「忍耐力がつく」
「厳しいことを言われても逃げ出さない」
「先生もみっちり生徒に関わります。ただ勉強を教わるだけじゃなく、「一緒に作業する」します。自分たちだけじゃない、人とのつながりを感じてくれているようです」
―しっかり仕事し、人と関わっていく柔軟性も持ち合わせたいい生徒さんたちですね!
ご協力、ありがとうございました!